◆田んぼだより

平成22年1月号

《恒例のもちつき》

平成22年のお正月(鏡開きの日)、全国各地から雪だよりが寄せられ、人類みんながストップ温暖化に協力する姿勢が大自然に少しだけ評価されたのかしら?と期待いっぱいの嬉しい気分で恒例の「お餅つき会」を行いました。ホントにたくさんの皆様にお集まりいただき、ホットな年始のスタートになり、今年一年もアツく走り続けられるチカラをいただきました!

私の人生の師匠であり、お餅つきの師匠でもある西澤定雄さんが4年連続で応援に駆けつけてくださり、今年はお友達の大工さんの佐藤さんも参加してお二人で力強くお餅つき!佐藤さんは、年季の入っていてあきらめかけていた私どもの杵をのみで素早く直してくださり、これまたにっぽん男児のあるべき姿、にっぽんの技術の伝承の大切さを思い知らされました。日本人に生まれて良かった!!

今年もたくさんのお子様たちがお餅つき体験。何年も続けて参加してくださるお子様が多く、みなさんの成長をお餅つきのつき具合で感じております。一人で杵を持てなかった子が一人でできるようになったり、まだできなくてもコツは覚えていたり。暮らしに根付いた伝統行事を通して子供の成長を感じることが文化の伝承の基本なのかなと感じました。

二年前はママと一緒についてたのに、今年はいよいよ独り立ち!しかも中型サイズの杵で。心配そうなおばあちゃまも心の中でガッツポーズ!!

小学生だったお子様ももうすぐ高校生。今年は一番大きい杵に持ち替えて、大人へのデビュー!少しアタマも使ってコツを覚えて上手につきました。みなさんの成長を毎年続けて見れることが、わが子のことのように嬉しいですね(^^)

都会でお餅つきの風景があまり見られなくなった今、今年も何軒かのご家族が三世代でご参加くださいました。お正月の風物詩を通して、お孫さんの成長、おじいちゃん、おばあちゃんの威勢の良さと文化伝承の語り、その両方から家族の方向性を見つけていく私たち親世代。そんな街角の一角であれたなら嬉しく思います。

今年も私たち田んぼスタッフ一同は、にっぽんのお米とともに美味しく、楽しい日々を皆様に毎日提供し、伝統を語るイベントを毎月開催して参りますので、どうぞお付き合いくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

ごはんは、ごはんのままでもたくさんの食べ方がありますが、杵と臼でついてお餅に姿を変えると、さらに形や保存方法も増えて私たち日本人のからだや暮らしを支えてきてくれました。今では便利な食材のひとつでもあります。お正月に限らず一年中お付き合いしても良い食べ物だと思いますので、ご家庭の鍋の〆に、コンビニで、屋台で、街で出会ったら”おもち”にしましょう!お餅はついても、食べてもイイコトありますよ(^^)v  今年も皆様にとって、ステキな一年でありますように。 

                      店主 岡野真吾