◆田んぼだより

平成20年08月号

《稲刈り前》

8月のお盆過ぎ、新潟県十日町市松之山の自社田んぼの穂がようやく出揃い、畔の雑草刈りに励んできました。

今年は新潟コシヒカリがまた品種改良されたことに加えて、6月の記録的な少雨による水不足で田んぼがひび割れ、地元の経験豊富な生産者の方々も苦労する米作りの前半でした。

当店の代々木本店、表参道店のバケツ稲もそうですが、今年の品種は例年より背が15センチくらい高く、どこまで伸びるのか不安になるほどでした。これは台風の季節が心配です。7月からは雨も降り水不足は解消に向かいましたが、今もひび割れた田が水の下に見えて、6月頃の痛々しさを物語っています。新品種なこともあり、適切な処置もままならず情報が交錯する中、神頼みが通じたような7月からの降水でした。

穂の出揃い度合いの差が大きく、ばらつきが目立ちますが、進みの早い穂の実り具合は豊作の出来でした。丁寧に数えてみると1本の穂に214粒の米粒が実っていました。170〜200粒がこの地区の平均ですから順調です。

これは田植えをした1本の苗(米1粒)が15本の穂に分結して、その15本の穂それぞれに200粒くらいが実っています。ようするに 「 1粒×15本×200粒=3000粒 」今年の1粒は来年は3000倍に増えるのです。平均的なお茶碗一杯は4000粒くらい入りますから、2粒食べ残すと来年の食いぶち一膳を失った計算です。大切にしたいですね。 今年も収穫まであとひと月半ほどです。

台風などの被害のないように祈りながら、美味しい季節を楽しみにしたいと思います。表参道店のバケツ稲は早くも順調に穂が出ています。朝夕の寒暖の差が少ないことや、夜も明るいなどの原因でお米の産地よりも生育が1か月ほど遅いのが通常です。都会の出穂観察もお店にお越しの際にお楽しみください。

店主 岡野真吾